「アナライフ」感想

花粉症の注射を打ってもらい、髪を切りに行く。切られている時にクシャミが出たらまずいなとビクビクしていたけど、どうにかこらえた。

ここ数日は雨のおかげで症状出てなかったけど、やっぱしきついな。先週ほどじゃないけど。

さて、渋谷のシアターイメージフォーラムにて映画「アナライフ」を観賞。
http://www.analife.com/top.html

上映前に、唐沢俊一と監督のトークショーがあったので、マイミクで唐沢俊一フリーク(?)の友人を強引に引きずってきました。

唐沢俊一の生トークはやっぱり面白い。間の繋ぎ方が巧いね。

印象的だったのは以下の話。
「B級映画というのは、作り手はあくまでA級を目指して作っているんだけど、結果的に微妙なデキ(つまりはB級)になってしまうところが面白いところ。最初からB級のノリを目指して作ったモノはあざとくてあんまし面白くない。」
主旨は以前に本で読んだ気がしたけど、生トークで聞くとさらに納得。

他には「この映画の終わり方は物議を醸しているみたいだけど、私は全肯定です。」みたいなことを話していた。こういわれると、終わり方にどうしても期待をしてしまうね。

さて映画の本編。監督さんは mixi にいて、質問を返して頂いたりもしたのだけど、ちょっと mixi 内での行動について思うところもあり。まぁ映画については色眼鏡なしで観るよう心がけたつもり。

ある日、肛門科の病院に集まる三人の人物。その三人が肛門科に来るに至った理由は、とても人には話せない内容だった…。と言う感じの話。

三人はレイプ、死体の写真を録る、ゴミあさりをして他人の生活を監視する、などの常軌を逸した行動をしており、その様子が本人の語りと共に描かれます。つまりはオムニバス3編+肛門科に集まってからの話1編という構成。

画面分割、コラージュ、モーフィング等々、これでもかとばかりにエフェクトを駆使して作られた映像は、それなりに見応えあったのかな。ただ、それを90分延々とやられるので、観ている方は疲れるしメリハリがないと感じた。

あと、ほとんど俳優の一人芝居+モノローグで話が進むんだけど、それにしては俳優があまりに力不足。いくら編集やエフェクトで工夫しようともこれは致命的な気がした(正直、自分はこれでかなり白けてしまっていた)。

ノローグも延々続くのだけど、これも要所に絞った方が良かったのでは。せっかく映画なのだから、モノローグよりも映像と役者の演技で表現して欲しい。

所々面白い見せ方だと感じたところもあったし、おおっぴらにできない理由を持った人達が肛門科に集まる、っていうシチュエーションは良いと思うんだけど…。自分としては今ふたつといった感じ。

あ、事前に色々と聞かされていたので、最後はそんなに衝撃を受けませんでした。そんなに悪くはなかったと思います。

短編になっていれば印象が違ったかもなぁ。長編で最初から最後まで頑張りすぎると、観ている側は逆に辛いです。映画作りって難しいね。

まぁ唐沢俊一の生トークが聞けたので、あまり損した気はしませんでした。