「広州殺人事件」感想

少し前に買ったDVD「チャウ・シンチー コレクターズセレクション vol.2」に収録されている作品。制作は 1994 年。

広州殺人事件 [DVD]

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シンチー演じるヘッポコ判事は、殺人事件の容疑者となったチッ家の奥方のえん罪を晴らすことができず、街を追い出されて都の娼館で働くことになるが…。という感じの話。

シンチーとン・マンタ(少林サッカーで少林チームの監督していた人)とのコンビなんですが、中盤まではちょっと消化不良気味。

これは外したかなぁと思っていたら、娼館の女将が口喧嘩の達人で、その技を吸収して口八丁の判事として復活する、という無茶苦茶な展開になってから面白くなってきましたよ。

口先を鍛える特訓がアホでよいです。口からの音波で並んでいる蝋燭の火を消すとか。口喧嘩バトルはフリーラップバトルをギャグにしたような感じで笑えます。言うなれば 8Mile のギャグ版というか。

それにしても、ン・マンタは最後までまるで役に立たないんですが、シンチー映画ってこういうの多いね。カンフーハッスルの相棒のオデブもしかり。役に立ちそうな人物やアイテムがまるで役に立たないのが、逆にお約束になっているというか。伏線を張っても回収しないというか。そこが予測不能で面白いんだけどね。

殺人事件の証拠の扱いとかは無茶苦茶ですが、まぁシンチー映画でそんなことを突っ込む人はいないでしょう。シンチー映画のノリが好きなら楽しめるかと。