「動物農場」

 正月休み(去年の代休消化で)明日まで継続中。せっかく平日休みなので、渋谷で映画鑑賞することに。

 シネマ・アンジェリカで「動物農場」を鑑賞。

http://www.ghibli-museum.jp/animal/

 動物から搾取する人間達が、動物たちの団結によって追い出される。だが、その後権力を握った豚はさらに私腹を肥やし、真面目に働く動物たちの生活は、むしろ悪化していく…。というのがおおよその話。

 CIAのプロパガンダ映画として作られたらしいですが…。出来上がってみたら、搾取する側とされる側、権力を持つ側の蒙昧さ表現する、普遍的な凄い作品に仕上がってしまったと。

 従順に働く馬は農場の設備を整えるために深夜残業を強いられ、結局使い捨てられるという…。今の経営者と労働者を見ると、あまりに構図がハマり過ぎていて怖いくらい。働き場がないのも、働きすぎるのも、どっちもいくないよ。

 アニメについての考察を深めたいか、テーマ的に興味があればオススメ。50年前の作品にしても異様に完成度が高いので、このスタジオの他の作品も観たいです。

 …もし子供がこの作品を観て、色々と質問されたら返事に窮するね。それくらいはちゃんと答えられる大人になりたいものです。

「采配のゆくえ クリア後感想」

 年はこのゲームで越しました。「関ヶ原の戦い」を舞台にしたアドベンチャーです。歴史ゲームの老舗・光栄が制作。

采配のゆくえ

采配のゆくえ

 …ここまで似せるのはむしろ潔いと思うくらい、「逆転裁判」シリーズの影響を受けちゃってますね。キャラのデフォルメ具合とか、アニメパターンとかコマンドの出し方とか。あと、小さめの女の子が相方だったりとか。

 主人公は石田三成で、戦略を考えるだけでなく、渋る味方を説得もしつつ絶対不利な状況を逆転していくことになります。「説得」モードはぶっちゃけ逆裁のサイコロックです。

 合戦モードでは光栄のシミュレーションよろしく、味方の部隊に指示を出して、相手を倒していきます。体力などのパラメータはなくて、陣形を有利な形に持っていけば話は進みます。

 合戦の要所要所で、「天眼」と呼ばれる詰め将棋のような勝利を決定づけるモードがあります。これは決まるとなかなか爽快で、このゲーム独自の面白さではないかと。

 キャラクターがおおよそ実在の人物なので、逆転裁判シリーズの「キャラクターが何をしでかすか分からない」という、面白さは取り込めなかった気がします。その反面、クリア後に wiki で史実との違いを楽しんだりはできますけど。

 人物の描写そのものはかなかなかでした。島左近はイメージに近くてハマっていたし、毛利秀元のあの変わりっぷりは良い味出してしました。

 個人的な難点は、難易度がかなり低く抑えられていたので、達成感がほとんど無かったこと。説得の選択肢とか、合戦の指示を間違えることはほとんど無いです。たぶん初心者を意識したと思うんだけど……このゲームに限らず、簡単イコール初心者向けって何か違うんじゃないかなぁと。

 話それましたが、グラフィックや効果音、操作系周りは流石は光栄でソツのない作り。プレイ時間10時間程度ですが、そこそこは楽しめます。

 歴史物好きな人や、逆転裁判テイストのゲームをやりたい人にはオススメ。ただ、やりごたえを考えたらベスト盤を待つのも良いかも。

 このシステムで、オリジナルの世界観&ストーリーのゲーム作ったら大化けするかも。

「XBOX360買いました」

コジマの年始セールで安く出ていたのを買いました。

 元々360買うつもりで初代XBOXを手放したので、初代用のゲームもいくつか持っていたりするのです。

 最初に思ったのは…なんですかこの凶器のようなアダプターは? 成人男性の肘から先と同じくらいの大きさ…。

 買ったのはバリューパックの方で、塊魂エースコンバットがついてます。あと、ポイントで「オトメディウス」も一緒に買ってみました。

 360でやりたいのは…

ストラングルホールド
ジョンウー監修の二丁拳銃アクションだ!

Portal
ちょっとパズル的要素もある(らしい)FPSぽいシューティング。
マイミクの方や、ファミ通の桜井さんのコラムで大絶賛、てことで気になってました。

デススマイルズ
ケイブ制作のファンタジー横シュー(これは今年発売)

くらいなのですが、体験版ダウンロードが異様に充実しているので、ゲーム自体をあまり買わなくても楽しめそうな気がします。

 とりあえず「メテオス」は、やっぱりDSのタッチペンでやった方が面白かった…。といったとことも体験版で分かるので有り難い。

 それにしても、こんなハードが二万程度で売られるなんて、凄い時代になったモンですね。まぁ個人的にはゲームハードはもう3年くらいは買わなくていい気がします。

「マジックアカデミーDS」買いました

 珍しく予約して買いました。アミューズメントパス付き。

 で、せっかくなので自宅のプロードハンドルーターの設定を調べてみることに。家のルーターは無線接続できるハズなんだけど、以前設定しようとして巧くいかなかったので、そのまま放置してました。マジアカやる度にPCの電源入れる(USB経由でWiFi接続)なんてのはめんどくさすぎなのでなんとかしようと。

 結局ルーターのファームを上げたらアッサリ繋がるようになりました。これでWiiのネット接続もが楽になったね。

 で、マジアカDS版ですが、小一時間プレイした感じだと、かなりデキがよいです。ネット対戦は流石に人数は減ってるけど、タッチペン操作だと、ほとんどゲーセンと同じ感覚で遊べます。これは延々とやってしまいそうだ…。

 先生が始めから6人選べたり、セーブデータがアカデミー4・クイックモード4と余裕があるのも評価したいところ。

 ただ、討伐モードが待ったく繋がらないのですが…。全国対戦は問題ないんだけど。しばらく様子見かな。

 アカデミーモードはあまり練り込まれてはない感じですが、初心者向けにネット接続無しで遊べるモードが打った方がよいと思うので、これはこれでよいかなと。

 アーケード版と色々リンクできるらしいので、明日ゲーセンに寄ったときに試してみます。

「デトロイト・メタル・シティ」

 ここしばらくの天気の変わりっぷりはヒドいですね。深夜に豪雨の中、高速走るのは怖いよ。

 さて、その突発的豪雨で草野球が中止になったので、映画「デトロイト・メタル・シティ」観てきました。

 松山ケンイチのハジけっぷりと、それ以上にノリノリなデスレコード社長・松雪泰子はスゴかった。というか、松雪さんがよくこの役受けたよなぁ。台詞も原作ほぼそのまんまです。ネギシの部屋を破壊するシーン最高(笑)

 ライブシーンは歌い手役も頑張ってたけど、観客が原作のノリを出すべく盛り上げていて、かなり楽しめました。「SATSUGAI」がまだ頭の中でループしてますよ。

 とまぁ部分部分では楽しめるんだけど、全体的に原作の毒気が薄まっていて、脚本は感動モノ風味にアレンジされちゃってるのが残念。夢がどうのこうのと語る作品じゃないでしょ…。ジャック対決編の椎茸のエピソードが削られたのがかなり不満。あ、ジャックの台詞の字幕が赤文字になってたのは面白かった。

 原作を知らないか、知ってても割り切って観られるのならまぁまぁお勧めかな。

「イースタン・プロミス」

 この日の2本目。クローネンバーグ監督の最新作。 ロンドンを拠点にしたロシアンマフィアという設定はあまり聞いたことがないので(他にもあるんだろうか)、この手の映画としては新鮮。

http://www.easternpromise.jp/

 開始数分で床屋に座った男の喉をかっきるシーンが出てきたり、描写は結構えぐいので、苦手な人は注意。自分もこういうのは苦手なハズなんだけど、下手な効果音で煽ったりしないので、違和感なく観れちゃいました。

 ヴィゴ・モーテンセンはとにかく渋い。その正体にも少しサプライズがあったり、最後まで飽きさせない展開。サウナ内で真っ裸(!?)で殺し屋二人と闘うシーンは圧巻。

 あと、ドラ息子のヴァンサン・カッセル、脆い人間像をこれでもかと演じていて、モーテンセンに負けてないかなと。

 キツい描写に耐えられれば、映画としては上出来なのでお勧めです。

「スカイ・クロラ」

 久々に映画のハシゴをしてみたのでその感想とか。1本目は「スカイ・クロラ」を鑑賞。押井守監督の最新作ですね。

http://sky.crawlers.jp/index.html

 娯楽アニメと言うよりは、ヨーロッパ方面の映画を思わせる雰囲気。場末のレストランのくすんだ空気感とか、アニメでもこういう表現が出来るのかと。

 キルドレがどういう存在なのかを、物語を直接台詞で語らずに、細かいディテールで語るのは好きですね。押井作品はその辺のバランスが良くないイメージなんですけど、今回は個人的にちょうど良い案配でした。

 空中戦の描写もまぁこれでもかと言うくらいの凝りよう。人物と戦闘機が同じ画面内に入ってもあまり違和感がないのは凄い。

 映像・雰囲気共にとても気に入ったのですが、カンナギ役の菊地凛子がどうにもこうにも。台詞を言葉にするだけで一杯一杯で、演技どうこうのレベルじゃないような…。

 加瀬亮はまぁまぁだし、谷原章介が異様に巧かったりするので、俳優の起用自体は否定しないんですけど、ちゃんと声の演技が出来る人にやってほしいなぁ。

 作品としてはお勧めなんですけど、どうにも微妙ですね。勿体ない。