「スカイ・クロラ」

 久々に映画のハシゴをしてみたのでその感想とか。1本目は「スカイ・クロラ」を鑑賞。押井守監督の最新作ですね。

http://sky.crawlers.jp/index.html

 娯楽アニメと言うよりは、ヨーロッパ方面の映画を思わせる雰囲気。場末のレストランのくすんだ空気感とか、アニメでもこういう表現が出来るのかと。

 キルドレがどういう存在なのかを、物語を直接台詞で語らずに、細かいディテールで語るのは好きですね。押井作品はその辺のバランスが良くないイメージなんですけど、今回は個人的にちょうど良い案配でした。

 空中戦の描写もまぁこれでもかと言うくらいの凝りよう。人物と戦闘機が同じ画面内に入ってもあまり違和感がないのは凄い。

 映像・雰囲気共にとても気に入ったのですが、カンナギ役の菊地凛子がどうにもこうにも。台詞を言葉にするだけで一杯一杯で、演技どうこうのレベルじゃないような…。

 加瀬亮はまぁまぁだし、谷原章介が異様に巧かったりするので、俳優の起用自体は否定しないんですけど、ちゃんと声の演技が出来る人にやってほしいなぁ。

 作品としてはお勧めなんですけど、どうにも微妙ですね。勿体ない。