「潜水服は蝶の夢を見る」

 メディア芸術祭の帰りに有楽町で「潜水服は蝶の夢を見る」を鑑賞。

潜水服は蝶の夢を見る 通常版 [DVD]

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潜水服は蝶の夢を見る

潜水服は蝶の夢を見る

http://www.chou-no-yume.com/

 突然の全身麻痺で、左目しか動かせなくなった元「ELLE」の編集長。彼が左目だけで自伝を書き上げるまでを描く。

 まず、この「左目しか動かない」という表現が秀逸。基本的に主人公からの視点なんですけど、画面効果でこの制約を巧く表してますね。

 途中の「僕はもう自分を哀れむのはやめた」という台詞は染みます。細かいユーモアもあって、これ見よがしの感動作ではないところがよいです。

 良作なんですけど、終盤とあるシーンでの主人公の言動に萎えてしまい、ちょっと冷めてしまいました。あれは言わぬが花だと思うんだけどな。そう思っちゃうのが日本人的発想なのかも。

 おすぎを引退させたいので、内心とは裏腹に「感動しなかった」と書いておきます。