「ゲド戦記」
今日は掃除したり図書館でボーとしてました。平和だ…。帰りに地元シネコンで「ゲド戦記」鑑賞。思ったより空いてました。
あまりな酷評っぷりに、どんなデキなのか（色んな意味で）期待してましたが…。
うーん、まぁ普通のデキなんではないでしょうか。駄作、金返せ、という程ではないと思いました。ただ、これまでのジブリクオリティで考えるとやはり一段二段落ちるデキだと思うので、観る側の期待値が高すぎるって事なんでしょうね。
むしろ自分としては、散々なことばかり聞いていたので「思ったより面白かった！」て感じでした（笑）
全編を通した重苦しい空気は結構好きですが、子供は嫌がりそうだなぁ。パパ殺しの設定は原作にはなかったのね。
ただ、人の動きにあまり面白味がないんですよね。村々を旅するシーンも、歩いているシーンはホントに歩いているだけなんですよ。アニメとしてのダイナミズムに欠けるのは減点でしょう。
止め絵だと素晴らしいカットがいくつかあるし、建物の見せ方とかは巧いです。まぁ吾郎監督は元々そういう仕事していたらしいので。
クモ役の田中祐子さんの演技は必見、もとい必聴。あれだけ温度のない声を出せるのは凄いかも。ラストの壊れっぷりも含めて。テルー役の手嶌葵さんは、正直演技はまだこれからって感じですが、澄んだ歌声はかなり良いです。
結局の所、いきなり新人が長編を監督せざるを得ない、ジブリの大作一点主義がもう破綻しつつあるんじゃないでしょうかね。他のアニメプロダクションの勢いが目に付くだけに、ジブリも後進のために仕組みを考えるべきと思うんですけど。シリーズ物やってみるとかね…。
もうちょっと経験値を稼いでから監督したらと思うと、ちょっと勿体ない気もしました。
追記
とりあえず観たのでネタバレＯＫでいろいろ感想をチェックしてみました。いやぁ、感想読んでる方が（映画そのものより）よっぽど面白いね（苦笑）。
