「グッドナイト&グッドラック」

 銀座シャンテ・シネで「グッドナイト&グッドラック」を鑑賞。見逃したと思っていたら、ここでは今日から上映されます。

 シャンテ・シネでは来月にかけて過去の名作を上映する特集があるみたいです。「ピアノ・レッスン」観たいな。

 さて、映画の方ですが、赤狩りの時代に圧力に屈することなく、テレビというメディア上で戦い続けたエド・マローを追う実話ベースの映画です。

http://www.goodnight-movie.jp/

 とにかく主演のデヴィット・ストラザーン(エド・マロー役)は渋カッコよすぎて痺れます。タバコは嫌いなんですが、彼が吸うのは許す、と言いたくなるほど。題名の「グッド…」は、エド・マローが出演していた番組の締め言葉です。

 モノクロ映像とBGMの組み合わせがハマっていて、話にぐグイグイと引き込まれますよ。マッカーシーの映像は実際に存在する映像とのことで。それを違和感なく構成しているのは凄いね。

 マッカーシーにも屈しなかった彼が、最後に突きつけられた現実…。もの哀しいですが、現在のテレビ事情にも通じるところがあるかも。

 かなり気に入った映画ですが、もうちょっと人間関係が掘り下げられても良かったかな。あと、赤狩りについて最低限の知識は必要です。

 観てて困ったこと。背景が白になってしまい、字幕が読めない箇所がかなりありました(2〜3割くらい)。モノクロ映画だから仕方ないとはいえ、ほとんど会話と演説だけで成り立っている映画なので、ちょっとキツかった。字幕の背景を黒塗りにしたりはできないのかなぁ。

 まぁその辺差し引いても、渋めの映画が好きな人にはお勧めです。