「ブロークン・フラワーズ」

 午前中は掃除をして、午後は修理に出していた車を取りに行きました。冷房がようやく直ったのは嬉しいけど、諭吉様が大勢旅立ちました。しかも、昨日自動車税の通知が来てるし…。

 車を取りに行った帰りに地元シネコンで「ブロークン・フラワーズ」を鑑賞。

http://www.brokenflowers.jp/

 黄昏中年に届いた一通の手紙「20年前私はあなたの子供を産みました」から始まる、一風変わったロードムービージム・ジャームッシュ監督の最新作。

 こんな気まずい脚本をよく考えるなぁ、と思っていたら、道中の描写もこれ以上なく、居心地の悪い雰囲気が醸し出されてます(誉め言葉)。こういう旅をセッティングしてやるのもどうかと思うんですが、行く方も行く方だよ。

 ジャームッシュ監督、こういう雰囲気の映画撮らせたら世界一でしょうね(やな世界一ですが)。あと、音楽もこれまたダルい感じで良いです。あと、相変わらず小粋な場面を作るのが巧い。今回だと、携帯電話でやりとりするシーンとか堪りませんね。

 予告で気になっていたクロエ・セヴィニーは、実はただの脇役でした。これはちょっとダマされた感じ。

 「最後はネタバレなので書けません」とよく書くのですが、この映画の最後はちょっと違った意味で書けないです。どう解釈したらいいものか。どうとでも解釈できるのですが、最後の二人の会話が全てなのかな。

 万人向けとは言い難いですが、自分としてはかなり気に入りました。ジャームッシュ作品のファンなら、問題なくお勧めでしょう。