「モダンスイマーズ ゆきてかえらず」

 相変わらず日記は一日遅れて書いてます。

 昨日は中野・ザ・ポケットで、モダンスイマーズの「ゆきてかえらず」を観てきました。

 観劇は今年初。できれば1〜2ヶ月に一度は行っておきたいのだけどね。

 映画祭で新人賞を獲り、将来を嘱望されていた映画監督。だが、自分の思うように仕事ができないことから、仕事は減り、今はAVを撮ることでしか収入が得られなかった。昔、彼の元で働いていた助監督や俳優は、映画の世界で身を立てており、彼と皆との距離は離れていくばかりだった…。

 蓬莱竜太氏の骨太な脚本は、いつも私のツボを突いてきます。題材も、前回は野球で今回は映画だし。挫けた者が立ち直るきっかけを掴む話が多いですが、決して甘いだけの話にしないところも好みです。

 二人一役の使い方に最初は笑わされましたが、ラスト近くでの演出では唸らされました。そう使いますか…。意味がなさそうだったあの夫婦も、最後にキッチリ役目を果たすしなぁ。相変わらず泣けて笑える素晴らしい物語です。

 主役の鳴海役の後期を演じた、扉座の六角さんが腐れた空気を巧く出していて良い感じでした。

 蓬莱氏はモダンスイマーズ以外でも仕事を増やしているみたいなので、できるだけ追っかけていく予定です。