「シリアナ」

 仕事は休みで、午前中は草野球用に市の施設登録をしたり、花粉症の注射を打ってもらったりとか。

 午後イチで原宿に移動。税理士さんの事務所に行き、確定申告の報告を受ける。私が頼んでいる税理士さんは、私のアホな質問( 競馬で万馬券取ったら税金がかかるのか、とか )にもちゃんと答えてくれる面白い人なので、ちょっと雑談。

 その後、渋谷で「ブロークバックマウンテン」を鑑賞…と思ったら時間が合わなくなってしまったので、新宿で「シリアナ」を観る事にする。

http://wwws.warnerbros.co.jp/syriana/

 祝!ジョージ・クルーニー助演男優賞受賞!!ということで観て来た訳ですが、うーん参った。

 久々に、自分の見識の無さを思い知らされる映画を観てしまったという感じ。中東の石油ビジネスの裏側を描いた映画なんですが、国家間・組織間の背景が分かっていないと、登場人物の行動原理がサッパリ把握できません。

 イランやアフガニスタン周辺の石油ビジネスに関する予習をしておかないと、話についていけないと思われます。全体的に娯楽色は排除されているし、丁寧に説明をしてくれるわけでもないので。キーパーソンに中国人あたりが入っていても良かった気がする。

 それでは映画としては良作と感じましたけどね。大きな組織のうねりに翻弄されるマット・デイモンも印象深かった。ジョージはやや屈折した工作員を好演。その息子の関係が最後にああいう形で収束するというのは……脚本としては凄いと思いました。ちょっとしんどいけど。

 拷問シーンに一言。実際に無かったんなら、わざわざ生爪剥がすシーンとか入れないで下さい…(ああいうのは生理的に駄目)。

 数年後に自分の知見が深まったら、もう一度見たい映画かもしれません。