「イスラム美術展」世田谷美術館

 日曜は午前中ウダウダして、午後は草野球に出かけました。

 砧公園という所でナイター試合だったのですが、砧公園の敷地内に「世田谷美術館」があるので、早めに行ってちょっと覗いてみました。

 展示は「宮殿とモスクの至宝 イスラム美術展」。

http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html

 イスラム関係のアイテムが満載。祈りを捧げる時に使う絨毯とか、聖地の方向を知るための方位計とか。数百年も前に作られた方位計が展示してあったけど、その緻密さには圧倒される。というか、あの時代にどうやって作るんだろう?素朴な疑問です。

 文鉢やガラス細工など、工芸品の模様が独特。ヨーロッパともアジアとも違う風味のデザイン。デザイン面で刺激を受けたい人には良いかも。アイテム好き(?)の人も楽しめると思います。

 自分の琴線に触れたのは、象牙品コーナー。

 チェスボードとバックギャモンが両面に描かれていねゲーム版。リバーシブルでどちらも遊べるという案配。バックギャモンの盤面から漂う、美しさと禍々しさには惹かれました。

 あと、象牙の角笛。解説を読むと、「狩猟用の角笛だが、重すぎて実際の狩りに持って行って使われることはなかったであろう。」とか書いてある…。只の飾りですかっ。

 笛の周りは、動物がデフォルメされた細かい象牙の彫刻で彩られてます。動物たちのデフォルメっぽい、ややマンガ寄りの表現にはビックリ。表現するスペースが狭い場合、対象をデフォルメして描画を省略するって言うのは、自然と生まれる感覚なのかなぁ、とか思いました。

 ヴェールをかぶった女性の方が多数。本国からわざわざ見に来たのかな。ちょっと異国気分を味わえました。で、食い入るように展示品を見ている方々を見ると、やっぱりここに飾られていたのは「至宝」なんだなぁと思いました。