「セブンソード」

 昨日の二本目。ツイ・ハーク監督の武侠映画。「禁武令」という「武芸を習っている者は死すべし」というお触れが出されている時代、とある村の危機を救うべく、伝説の「七剣」を持つ者達が山を下りるのだが…。

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 感想を簡潔に述べると、一言「だるい」。展開にメリハリがないので、二時間半という時間以上に長く感じてしまいました。たまに「おっ」と思わせるシーンはあるんだけどね。どうにも繋がりが悪いです。

 そもそも7本の剣が登場するのに、バトルで活躍するのは2〜3本。これは看板に偽りありと断言します。パンフレットを見ると、個々の剣に細かい設定とかがあるのに、それがサッパリ生かされてないのは勿体ない。

 複数の剣の複合攻撃とかみたかったのにさ!アクション映画なのにサービス精神が足りん気が。

 あの親王が見ていた「千年物」の剣って結局なんだったの、とか、どうにも話をまとめ切れてない気が。いきなり7人が勢揃いしちゃうので、誰が誰だか分からなくなるし。面白そうな要素をごった煮したら、なんだか良くワカラン映画になっちゃいました、と言う感じです。

 敵が持っている武器は面白かったな。刃がついていて回転する盾とか、傘みたいな剣(?)とか。この傘剣ってどうやって使うの?開く時、自分の腕を切っちゃいそうだけど。

 ラストの狭い壁に挟まれた空間でのバトル、二人の曲芸的な動きは一見の価値あり。ただ、個人的には壁を崩してくれると期待していたのに、それはなかったのが残念。

 やっぱり「グリーンディスティニー」とか「HERO」は別格なんだなぁ、と思ってしまったのでした。

 あ、タイトルで「七」「剣」と筆で描かれた文字はズンと来て格好良かった。このときは期待が高まったんだけどなぁ。