キャラメルボックス「TRUTH」

 先週、キャラメルボックスの公演に行った際に買ったDVDを鑑賞しました。幕末の流れに翻弄される下級藩士たちの物語。原作は山本周五郎

 慶応4年、上田藩(今の長野県上田市)の江戸藩邸。長州征伐に参加していた弦次郎が、江戸藩邸に二年ぶりに戻ってきた。藩邸の仲間達は、皆、池波道場の門下生であった。

 師範の帆平は「自分のTRUTHの為に生きろ」と常日頃から、弦次郎らに語っていた。ある日、仲間が作った鉄砲が暴発し、弦次郎は聴力を失ってしまう。弦次郎は国に帰る前に、国のためにと、ある人物の暗殺を試みるのだが…。

 このDVDに収録されているのは1999年の公演で、出演は岡田達也、上川隆也など。

 私が観たキャラメルボックスの芝居の中では一番良かったね(といってもこれが3本目ですが)。他の作品に比べると、笑いが控えめになっていて、バランスが取れていたかなと。哀しい話だからこそ、笑いが生きるってことでしょう。ふじさんのぬか漬けフルコースは面白すぎ。

 弦次郎が誤って親友の栄之助を斬ってしまう下りから、ラストまではとにかく盛り上がりますね。弦次郎の聴力がなくなった点が巧みに演出に生かされてます。

 最後は…ああなるとやっぱり泣かされますよ。あれは反則だ…エンディングの曲も素晴らしく合っていて、思わずサントラが欲しくなったしね。

 最後のチャプターを思わずもう一度観てしまいしました。自分にとっての「TRUTH」ってなんだろうね…。

 で、いろんな人の感想読んでると、キャラメルボックスの幕末シリーズって評判いいんですよね。「また逢おうと竜馬は言った」ってのが観たいです。でも、レンタルとかにはないので、観ようと思うとDVD買わなければならんのですが。