「川村記念美術館」に行ってきた

 千葉県の佐倉市にある「川村記念美術館」に行ってきました。家から車で一時間位の距離なので、前から行こうとは思っていたんだけど…。一念発起して遂に行きました。
http://www.dic.co.jp/museum/

 特に道に迷うこともなく、予定通り一時間くらいで到着。人里離れたところなので、緑の多いこと…。思わずベンチに座って惚けたり。まるで爺ですな。

 入り口に向かうと、何やら巨大なオブジェがそびえ立つ(写真左)。何か禍々しいオーラを感じるんですが…。人がモノを創る力って凄いな。

 「ハンス・アルプ展」というのが催されていたんですが、特にこれを狙ってきたわけではないです。なので、前知識も何もナシ。頻繁にアートを観ているわけではない自分にとって、抽象芸術ってのはちょっと敷居が高すぎたかな。

 それでも、人間と他の存在を等価に考える、という発想は面白いなぁと。世界の中心にいるのは人間じゃないのだ、という意味も込められているようです。髭と時計、へそと瓶を組み合わせただけの作品が妙に頭から離れません。へそ…。

 幾何学的な作品が多いので、見続けているとどうにもクラクラしてきます。なにせ160点以上も展示されてますので。…延々観ていたら、この彫刻共が踊り回っている映像が頭に浮かんでしまいました。疲れた…。

 ちょっぴりプログラマー向けのネタ。
 上で書いた「モノの属性を本質的な形に切り詰める」手法は「オブジェ言語」と言われているそうで。もしかして「オブジェクト指向言語」のルーツはここなのかなぁ、とか思ったり。

 他にも、常設展では大御所の作品(ルノワールピカソシャガールマティス、等々)が観られるので、充分堪能できました。ジョゼフ・コーネルのコラージュ作品は良かったなぁ。全部見て回ると、頭の許容量オーバーで知恵熱が出そうです。

 というか、私の場合は先に常設展を観てから、食事休憩して「ハンス・アルプ展」というコースでした。

 この「川村記念美術館」ですが、庭は綺麗だし、散策コースがあったりするので、一度行ってみても良いんじゃないかと。

 あ、レストランに入っても店員が誰もいなくて、シーンとしていたのが怖かった。店自体は開いていたのに…なんで?