「トニー滝谷」感想

どうにもその日の内に日記が書けません。ということでさかのぼって金曜の話。

花粉症の注射をした後、テアトル新宿で「トニー滝谷」を鑑賞。
http://www.tonytakitani.com/j/index.html

ここはいつも掃除が行き届いているので、好きな映画館です。席もがっちりしているしね。最終日だったのでさすがに客はまばら。

村上春樹の小説が原作。孤独な人生を送っていたイラストレーターをイッセー尾形、その奥さんが宮沢りえという配役。

宮沢りえが「綺麗な洋服を見ると買わずにはいられない」というキャラ設定になっており、様々な服を纏って登場するのですが、これが神々しいなまでに美しい。なんか背景がキラキラ光って見えるよ…。

ただ、もう少しご飯ちゃんと食べた方がいいとは思うんですが。強風が吹いたら飛んでいってしまいそうな感じ。

演出はかなり実験的。全編通して、左から右に画を動かし続けて、壁を境にカットの切り替えを表現したりとか。

ナレーションがやたらと多く入るのと、心理描写を役者さんに語らせるのはちょっと馴染めませんでした。話自体はあらすじでまとめると数行で終わってしまう内容なので、物語重視の人には向かない映画と思います。

淡々としたピアノの旋律が印象的。音楽は坂本龍一でした。実験的な演出に興味があったり、出演俳優が好きな人ならそれなりに楽しめるかと。