「セルラー」感想

病院と打ち合わせの間の時間に何か映画観るかー、ということでそこそこ面白そうで時間が合った「セルラー」を観てきました。場所は歌舞伎町のオデヲン座
http://www.herald.co.jp/official/cellular/index.shtml

ある日突然、誘拐・監禁された女性教師(キム・ベイシンガー)。監禁された部屋に残されたのは、壊れた電話機のみ。彼女は電話機を必死に修理し、偶然繋がった携帯の青年(クリス・エバンス)に助けを求めるが…。

とにかくスピーディーな展開で楽しめました。
なんせ、女教師が子供を学校に送る => その帰りに誘拐される => 監禁された部屋の電話が壊される => 必死に修理して偶然チンピラ青年に繋がる
…あたりまで、冒頭の数分で一気に話が進みます。要・集中力の映画。

全編、携帯を使った小ネタが散りばめられているのが見所ですが、それ以外にも助けを求められた青年が、焦りながらも機転を利かせていくのが面白い。犯人が空港を通過する時に、さりげなく犯人の手荷物に拳銃を忍ばせるとか。

犯人の正体が分かってからの急展開に、お約束の「定年を間近に控えた老刑事(勘が鋭い)」なども絡んできて楽しめます。細かいところでツッコミは多々あるんですが、勢いの良さは買えると思いますね。まぁまぁお勧め。

脚本は「フォーン・ブース」(コリン・ファレル主演。鳴っている公衆電話を取ったら「この電話を切ったら殺す」と脅され、電話を切れずに右往左往する話)の人らしい。この人一発ネタ好きなんだなぁ。






以下ネタバレ。

キム・ベイシンガーが殺しをしちゃうのはちょっと違和感あり。まぁ正当防衛なんですけどね。人死になしで解決して欲しかった気も。

個人的には、最後まで携帯のやりとりだけで話を終わらせて欲しかったけど、流石にそれは無理か…。あの二人は最後まで会わない方が、話としては粋な気がしたんだけどね。