「エメラルドカウボーイ」感想

ちょっと煮詰まり気味なので、今日は映画観てきました(この書き出しはなんかルーチン化してきた…)。

で、一本目は「エメラルドカウボーイ」。シネセゾン渋谷で観賞。
http://www.uplink.co.jp/emerald/

エメラルドの世界最大の産地・南米コロンビアに“エメラルド王”と呼ばれる一人の日本人がいた。その人・早田英志の足跡を追うドキュメンタリータッチの映画。

前半は若き日の早田氏が描かれるんですが、演じるのは何故か日本人ではなくコロンビア人俳優。撮影現場があまりに危険だと思った日系人俳優が逃げてしまったそうで…。他の俳優やスタッフもかなりの人数が逃げてしまったとのことで…。

その結果、劇中のボディガードは、実際に早田氏を警護しているボディガードが演じたり、盗賊団は実際に盗賊経験のある人物(!!)が演じることになったり、結果としてドキュメンタリー色が強まる形になったようです。

つか、そんな緊迫した状況は平和ボケした日本人にはちょっと想像しがたいですな。

前半はちょっと単調ですが、実際の早田氏が登場する後半になってから、映像に緊張感と現実感がみなぎってきます。後半は労働組合(といっても実質マフィアみたいな組織)との確執が描かれます。早田氏本人は決して綺麗な演技ではないけど、ある種の本物の人間にしか出せない空気に痺れました。

あんな危険なことをするつもりは毛頭無いけど、あのバイタリティが自分の中に少しでも入ってくればいいなぁと。

細かいところは置いといて、おそらく唯一無二な映画だと思うのでお勧めします。