「スパイ・バウンド」感想
もう一本、「スパイ・バウンド」を丸の内ピカデリーで観賞。
http://www.spybound.jp/contents.html
えー、まずはアホな勘違い。主役のヴァンサン・カッセルを見間違えました。「えっ、冒頭10分で死んじゃうの?」とか思ったらシャルル・ヘルリングと間違えてましたよ…。
相変わらずモニカ・ベルッチにはクラクラきますな。今回は大人しい役ですが。
さて、映画の方はハリウッド系のスパイ物とはかなり趣が違います。スカッとした展開はほとんどないので、スパイ「アクション」物とは考えない方がよいでしょう。
なによりセリフが極端に少なく、全編通して独特の冷たい緊張感に包まれてます。組織の思惑に振り回されるスパイの悲哀が滲み出てますね。
実際にあった「虹の博士号」爆破事件がベースと言うことで、リアル志向の雰囲気作りは成功していると思います。人間関係の描写はちょっと(かなり?)薄いですけど。
スパイさながらの胃の痛くなるような空気を味わいたいのならお勧めかな。