「笑の大学」感想

有楽町で映画「笑の大学」を観てきました。もともと上映予定だったところから、期間限定で広い劇場に変更になってました。ヒットしてるのかな。

原作は三谷幸喜脚本の舞台劇。ほとんど取調室で進行する異色の映画ですが、会話の応酬が面白くてアッという間でした。

稲垣吾郎も悪くないとは思いますが、もう少し三枚目の芸達者の方が演じた方が良かったのでは。CMでも流れている役所広司の「くだらないけど面白い!」という台詞。本編ではあんな哀しい場面で使われていたとは…。実は最後に泣かされる映画でした。

全体的には、ちょっと演出がクドい感もあり。監督はドラマ「古畑任三郎」「僕の生きる道」の星譲さんですが、映画は初監督とのことで。テレビだと、その環境を考えると(何かをしながらだったり、周りが明るかったりして)やや大仰な演出でちょうど良いと思うのですが、映画館だと映画に集中しているので、テレビと同じように演出するとクドくなるんではないかと。

ここぞの場面では、もう少し抑えめの演出の方が(特に音楽。曲自体は良いけど、ちとうるさく感じる。)、より心に残ると思いますが。勿体ないなぁ。結構前に、映画の「サトラレ」を観た時にも全く同じ事を感じた気が。

まぁでも、作品としては充分満足なんですけどね。舞台は公演以外で観る方法があまりないので、これからも良い作品の映画化は願ったりかなったりです。