「 ロスト・イン・トランスレーション」感想

異国日本に戸惑いながら心を通わせていく男女の語。

オスカー脚本賞ということで緻密な話を想像していたのだけど、思ったより大雑把という印象。意思が通じない事による可笑しさ、もどかしさなど、個々のシーンは面白い。印象に残るシーンもあったし(主演二人にぞれぞれあった、窓の外を見て佇むシーンとか)。でも全体としては、今ひとつまとまりが悪いような…。

そもそも「東京(というか日本)」が「今ひとつ理解できない異国の地」として描かれていることに、日本人としてはかなりの違和感を感じてしまったわけで、観ている間はどうにも釈然としない気分だった。

あと、最後のシーンは個人的には駄目。作り手側があえて台詞を隠して「観た側で補完してください」ってのはナシでしょう。というか、あのシーンは個人的にはない方が良かった。

悪い映画ではないでしょうが、色々賞を取ったりという事前情報があって、ちょっと期待しすぎていたのかも。