「第32進海丸」

 一応、これが月曜のメイン。久々の芝居鑑賞です。新大久保の東京グローブ座で鑑賞。

 そもそも、脚本の方(モダンスイマーズの蓬莱竜太氏)のファンなので観にいこうと思ったんですけど。前売りでなんかチケット高いなぁと思ったら、V6の三宅健が出ているってことで高いんですね。ちょっと規模が大きくてビックリしました。

 ジャニーズの人かぁ…と思いつつも、プロフ観ると舞台経験も豊富らしいので、まぁ問題ないのかなと。劇場に向かうとき、俳優さんではなく別の意味でイヤーな予感がして、それが的中する訳なんですけど、それは後述。

 話それましたが、土佐で水揚げ量日本一の座を守り続けていた「第32進海丸」の乗員を巡る群像劇。進海丸は「黒潮の狩人」と呼ばれていた清四郎が船長を務めていた。だが、その清四郎が病気で亡くなり、今年は水揚げ量日本一の座を他の船に譲ってしまう。清四郎の息子、清四郎の跡を継いだ船長、水揚げ日本一を誇りにしていた船のオーナー、それぞれの思いが錯綜する…。という感じの話。

 10人という大人数の群像劇ですが、それぞれに見せ場が用意されていて、ドッシリとした物語を堪能できました。グッとさせた後ですぐに小ネタで笑いを取って、観ている側の気分をニュートラルに戻すのが相変わらず巧いです。

 全員芸達者ですけど、体を張っていた山崎裕太が印象的だったかな。あと、渋くて一歩引いた視点の大鷹秋良サンが良かった。モダンスイマーズの二人は、今回は笑い担当で奮闘。

 個人的にはおおよそ楽しめたんですけど、演出がちょっと大仰に感じてしまったかな。ラストなんですけど、役者さんが泣きながら演技するのはあまり好きではないので(逆に冷めてしまうのです…)。

 それでも全体的には良い芝居でした。なんだかんだ言って泣けたしね。

 で、イヤーな予感についてですが、劇場は9割9分(三宅君目当てと思われる)女性ファンばかりで、居心地が悪いの何のって…。単なる芝居好きの人がもう少しいると思ったけど。

 少し離れた女子高生とおばはん、私語はするは、いい場面でなぜかクスクス笑うは…。すぐ隣なら小声で教育的指導でもするんですけどね。半端に離れてると、声出して怒るのも他の人に迷惑だし、なんともはや。こんなファンばかりじゃないとは思うけど、印象悪いよな…。