「ロード・オブ・ウォー」

 渋谷のアミューズCQNで「ロード・オブ・ウォー」を観て来ました。この劇場は始めて来たけど、思ったより中が広くて椅子も大きく、渋谷のミニシアター系劇場ではなかなかです。水曜は全回千円なのでちょっとお得。でも、紅茶頼んでティーバックが出てくるのは勘弁。

 さて映画の方ですが、実際にあったエピソードを元に作られた、世界を股に掛ける武器商人を描く映画。主演はニコラス・ケイジ

http://www.lord-of-war.jp/index2.html

 監督・脚本はアンドリュー・ニコル。この人が関わった作品は「ガタカ」「トゥルーマンショー」「ターミナル」など。毎度面白そうな題材を拾ってきますね。

 主人公のユーリー・オルコフという人物は実在しないんですが、五人の実在する武器商人の体験を元に人物像が作られたそうで。てっきり実在の人かと思ってたよ。

 重いテーマなんですが、それを乾いたユーモアを交えて描写する手際の良さが巧い。

 後半、自分の正体が家族に知られてからの展開は見応えありです。武器商人という存在そのもの矛盾、結局は大国のエゴに行き着くという話の落としどころには考えさせられますね。「ランボー」シリーズの話が出てきたり、小ネタも利いてます。

 「武器商人」という単語に拒否反応が出なければ、映画としてのデキはいいのでお勧めです。

 それにしても、イーサン・ホークはカッコいいなあ(今回はインターポールの捜査官役)。「ガタカ」をもう一度観たくなってきた。