「未完のマンガ」

 夕食前にちょっとマンガ喫茶に寄ってました。「殴り屋」っていうボクシング漫画が何となく面白くて、つい読んでしまったのですが、これ思いっきりブツ切れで終了しちゃってるんですね。

 作者は森左智。ヤングキングで連載していたらしい。…ですが、リアルタイムでは読んでないです。実在のボクサーが登場しつつ、主人公はフィクションのキャラクターという形態。まぁ「あぶさん」みたいな感じと言えば分かりやすいか。

 爽やか主人公と、お調子者でも真剣な感じのジムの面々のバランスが良い感じだったのに…。あと、ヒロイン二人が対照的で面白いです。でも、もう続き読めないんだろうなぁ。残念。

 最近は「打ち切り」は多くても「未完」はあんましないですよね。つまり、(どんなに不本意であろうとも)最終回を描く機会は与えられるってことです。

 未完のケースは「殴り屋」のケースみたいに編集側と揉めるとか、雑誌そのものが消滅(これが一番多いかな)とか、作者が投げてしまうとか、まぁいろいろありますね。

個人的に「未完」なのが気になっている作品

「ルードウィヒ・B」
 手塚治虫があのベートーベンの生涯を描く…ハズだった作品。手塚治虫って結構未完の作品多いんですよね。遺作「グリンコ」は仕方ないとして、これは面白かったので読みたかった。

「キングオブザハスラー
 月刊マガジン(だったかな?)で連載していたビリヤード漫画。
たまに古本屋とかマンガ喫茶で見かけると、続き読みたくなります。

「時の添乗員」岡崎二郎
 何かしらのオチは考えていたと思うんだけど。忘れたころに再開してくれないかなぁ。

 もうダメと思っていた、さそうあきらの「マエストロ」は再開されたので嬉しい( web ですが)。今の時代、やろうと思えば web っていう手段があるんだよなぁ。もちろん金銭面では大変だと思いますが。

その物語の時間が止まってしまったと思うと、ちょっと哀しいものがありますね。