キャラメルボックス「スケッチブック・ボイジャー」

 キャラメルボックスの劇団創立20周年記念公演の第三弾「スケッチブック・ボイジャー」を観てきました。場所は池袋サンシャイン劇場

http://www.caramelbox.com/stage/sketch2005/index.html

 異星の姫君や宇宙刑事や宇宙海賊が暴れ回るSF冒険活劇マンガ「流星ナイト」。
 その作者・のばらは追いつめられていた。最終回の原稿締め切りは明日だというのに、まだ一枚もできていない!タイムリミットまであと12時間。編集者・諸星の助けを借りて、無事原稿を仕上げることができるのだろうか…。
 といった感じの話。

 マンガ家が描いているマンガの内容がそのまま芝居になる、というマンガ好きにとってはそそられるプロットが気になっていたのです。イラストが鶴田謙二だしね。パンフレットには鶴田謙二の書き下ろしイラストが満載!(でも、2,000 エンは高いよ…買ったけどさ)。

 この劇中劇、もとい劇中マンガですが。

 火星から地球に来た羊飼いが、過去の地球で行われていた「サッカー」をプレイするため、サッカー場を手に入れようと地球にやってくる。そこに、タイタンから逃げてきた姫や、海賊、連邦警察の連中などが絡んでいくというお話。

 こうして描くといかにもB級なマンガだよなぁ。B級マンガの方が、芝居として演じた時の可笑しさが、より増幅されると言うことなんでしょう。

 終盤の描き直し以降の展開はかなり熱いです。なんか「吠えろペン」を思い出したのは私だけじゃないはず。

 最後のサッカーのシーン自体は良かったけど、のばらが何故サッカーに思い入れがあったのか、良く分からないままだったのはちと消化不良かも。

 キャラメルボックスの芝居って好き嫌い分かれると思いますが、エンタメに徹した姿勢は個人的に好き。この暑いのにややこしい芝居は観たくないしね。ただ、私にとっても笑いの波長がピッタリってワケではなく、打率三割くらいです。たまに「あいたたた」と思うこともあるんですが、まぁそれも一興かと。

 成井さんの飛び入りは……内輪ネタ過ぎて私にはイマイチでした。毎回違った人が飛び入りする、てのは趣向として面白いと思いますが。

 値段分は充分に楽しませてもらいました。ついでに、見逃していた「TRUTH」のDVDを購入。こちらはかなり泣けるらしいので、楽しみです。