いまさら「月姫」

 ゲーム機は先週梱包してしまったので、なんかPCで遊べるゲームないかなぁ、と片づけついでに部屋を物色していたら、かなり前に秋葉原で買った「月姫」が出てきました。ひとまず退屈はこれでしのぐことに。

 数年前に発売された時に、同人界で大ムーブメントになったので、これから遊ぶというのも今更感がありますが、まぁせっかく家にあったのでやってみました。18禁ゲームですが、その辺は触れません(ゲーム的に余り意味がないので)。

私が買っていたのはこれ
http://www.typemoon.org/box/index.html

 ノベル形式のゲームなので文章がキモなんですが、さすがに評判になるだけあってなかなか読ませます。言葉を振り回す感じの表現が多いのが特徴で、かなり好みが割れそうな感じではありますが。

 ダイナミックな展開は面白いんだけど、キャラクターがステレオタイプに過ぎるのがちょっと微妙。それでも、終盤にかけての、幼い頃に自分が殺したと思っていた存在が実は……という下りは面白かったな。

 主人公の設定が独特。主人公には「物の寿命を止める線」が見えていて、その線を斬ったり衝いたりすると、どんなものも分断されてその活動を止めてしまうという…。物体だろうが人間だろうがお構いなし。ただ、線を見続けていると脳が耐えられなくなってしまうので、普段はメガネをかけて線が見えないようにしていると。

 うーん、と思ってしまうのがグラフィック面。5年前とはいえ、ちょっと文章の力量に絵が追いついてない気がします。女の子はまだしも、敵の吸血鬼や魔獣の絵にはちょっとガッカリ。ただ、あれだけ受けているって事は、絵も受けているんだろうと。自分の感覚が古いのかねぇ…。

 まぁこれだけのデキのオリジナルゲームがいきなり登場したのだから、ブームになるのも頷けます。まだアルクェイドのエンディングしか見ていないので、もう少し遊んでみるつもりです。