「ニュースの天才」感想

六本木ヒルズで「ニュースの天才」という映画を観てきました。どうもシネコンは馴染めないな…。劇場が綺麗なのは良いんですけど。


スターウォーズEP2でアナキン役だったヘイデン・クリステンセンが、見ていて痛ましいほどの転落っぷりを繊細に演じてます。何故ニュース記事を捏造をするに至ったか、という経緯は実在する本人も語っていないので、そこは描かれません。あくまで真実を元に、主人公周辺の人間模様を描いた映画です。

淡々と真実だけを追った映画かと思いきや、「捏造」に引っかけた演出上の仕掛けがあって驚き。この監督、処女作でこれだけの物を撮るのは凄いね。脇役陣も締まっていて、お勧めです。

結局大衆は刺激的なニュースを摂取したいだけであって、それが真実であるかどうかはあまり意味がないのかねぇ、といったことを考えさせられたり。なんか朝日新聞珊瑚礁の一件を思い出してしまった。