「ハウルの動く城」感想

で、昼を食べてから「ハウルの動く城」を渋東シネタワーで観賞。

劇場に入れたのは良かったんだけど……ああ、失敗した。宮崎作品を初日になんぞ観に行くのではなかった。

観客うるさすぎ。まぁ子供たちは仕方ないとして、いい大人も上映中に喋る喋る。かなりゲンナリ

さて映画の方ですが…。

なんかお話が無茶苦茶じゃないですかね?原作がこうなのか、映画用に脚色したらこうなったのか分からんけど。

もっと重い理由があって老婆の呪いがかけられたもんかと思いましたが。荒野の魔女の単なる気紛れ?
まぁ一番問題なのは、ハウルとソフィーの二人が何で惹かれ合うのか、今ひとつピンとこなかったこと。私が鈍いだけかもしれませんが…。

そもそも宮崎映画って、悪役にも魅力的なキャラが揃っていたのに、この映画のサリマンはちっとも魅力がない。あと、ハウルが戦っている相手も見えてこないし、成長していく様子もあまり感じられない。守るべき人間が見つかったから、人間として大きく成長したのかというと、そういう描写もないし。ともかく全体として話が弱いなぁと。

だからといって駄作かというと、決してそんなことはないワケで。まぁやっぱり値段分は楽しませてくれます。

初っぱなの空中遊泳から始まり、イマジネーションの洪水のようなシーンが目白押し。特に引っ越しシーンは必見かと!? 城が怪しく動くのもたまらんですね。久々に宮崎アニメお得意のへんてこメカが見られました。どこでもドアの仕掛けも面白かったし。

脇役のカルシファーマルクル、特にマルクルが健気でつい応援したくなるというか。

終わってみると、映像には満足、でもイマイチぱっとしない、という評価。時間が足りなかったのかな…という気もした。もう若さでバリバリ創るトシでもないと思うので、五年くらいはいるのかも。

あ、キムタクの声は普通でした。可もなく不可もなく。そもそも演技力を要求されるような台詞かあまり無かったのではないかと。