カンヌ国際広告祭

昨日は「カンヌ国際広告祭」を観に行ってました。

なにそれ?という人も多いと思うけど、簡単に言えば世界各国さまざまなCMを作品として審査して、グランプリを決める、という催し。

そこで入賞した作品の発表会が、昨日有楽町で行われていたというわけ。業界人っぽいイベントですが、普通にチケットぴあで券買って入れます。

日本でおなじみのiPODやNikeのCMも入賞してました。

グランプリは PlayStation の「マウンテン」というネットゲームのイメージCM。大勢の人が集まって人垣を作り、その頂点に登っていこうとする、という作品。

個人的には、デキは良いとは思うけど余りピンとこなかった。

お茶のCMで気に入ったのがありました。

特に良かったのがタイの緑茶CM。一部意訳。

芋虫の親子がお茶の木を登っていて、子供芋虫は
「もうおなかすいたからこのはっぱ食べるー」
と食べてしまおうとするが、親芋虫が叱る。
「ダメだ!木のてっぺんにある新芽が一番美味しいんだから、上に昇るまで我慢しなさい!」

で、親子は頑張って頂上まで登っていくのだが…。

(登って行く途中、親芋虫の上に子供芋虫が乗っかっているのがなんか可愛くてよいです。)

ついに木の頂上に登って「新芽」を食べる時が!?

せえので親子が食べようとしたところ、いきなり目の前の新芽が消える。

引いた画面になって、お茶積みをしている人が写る。新芽は摘まれてしまったのだ!

子供芋虫が「びぇええええ〜ん」と泣き出し、お茶積み兄さんと目が合う。

子供芋虫「新芽食べたい〜食べたい〜」

茶積み兄さん「…い、いや、ボクも食べたい〜」(<= 食うのか?でもこう言っていた気が)

しばらく泣いていた子供芋虫はいきなり泣きやみ、芋虫音波(催眠電波?)を茶積み兄さんに発射。

子供芋虫「新芽ーちょーだーい、新芽ーちょーだーい…」

茶積み兄さん「ガクガクブルブル 。ううー、でも新芽は渡さないぞー!?」

で終わる。こうして書いてみるとよくワカランですが、とにかく笑いました。インパクトもあるしね。

真面目な話をすると、ただ商品を流しても印象に残らないので、CMをこういった「作品」仕立てにして、観た側の印象に残すのが良いやり方だと思います。

今日になっても「新芽ーちょーだーい」が頭から離れません…。

あと、エビアンのCMもそのままアートアニメとして使えるくらいデキの良い作品でした。