モダンスイマーズ番外編「304」

新宿に用事があったので「たまには芝居でも観てくかなぁ」ということで下北沢に寄ってみる。
ぴあの紹介記事を読んで、何となく面白そうな香りがしたモダンスイマーズ番外編「304」を観賞。

無線オタクの「デンパ」の部屋には、今日も「仕事」を終えた三人「シロオビ」「カロリー」「マンガ」が集まっていた。

学校で札付きの悪だった「マツザキ」に声をかけられて「仕事」をするようになった四人だが、素性を明らかにしないマツザキと、詳細を知らされない「仕事」の内容に不安を募らせていた。

今日も仕事の報酬を渡しに現れたマツザキだったが、仕事が失敗に終わったことを知ると激高。ここから五人の関係が崩れていく…。

てな感じの話です。

前半〜中盤は乾いたギャグが冴え、後半は一気の展開で、生唾を飲みながら話に没頭してました。

まぁ自分が舞台を見慣れていないってのもありますが、常に台詞の間に緊張感が漂っているのを肌で感じ取れるのは生の醍醐味ですな。

どの役者さんもソツなくこなしていた印象ですが、マンガ(紅一点・柿丸美智恵さん)が変な味を出していて面白かったかなと。

甘ったるい締めでなかったのが個人的には気に入ってます。一応ネタバレなので書きませんが、破滅の中に希望も汲み取れる終わり方だったかなと。

で、ついでに web で検索して前作「五十嵐伝」のあらすじを読んでみると……すんごく面白そうなんですが(前方性健忘症の男が主人公の、大学プロレス部の話らしい)。

何となく観たこの一作ですっかりファンになってしまったので、次作公演もチェックしておきますか。