「銀色の髪のアギト」

 実家近くにオープンしたシネコン「シネリーブル千葉ニュータウン」に行ってみました。むー、まぁ普通のシネコンでしたね。出来たばかりなのでさすがに綺麗です。都心まで行かなくても映画観られるのは便利だね。ただ、車がないとどうしようもないけど。最寄り駅(印西牧の原)から歩くと、楽に20分はかかるので。

 「キングコング」か「SAYURI」でも観ようかと思ったら、時間が合わず、何も観ないで帰るのも何なので「銀色の髪のアギト」を観てきました。

 GONZO制作のオリジナルアニメ映画。
http://www.gin-iro.jp/

 .....上映五分前になっても私しか客がいないんですが.....。

 生まれて初めて貸し切りモードになるのか!と思ったらさすがに始まるときにはお客さん入ってきました(でも三人)。おととい封切りになったばかりでこれは...

 さて映画の感想。あまり前評判がよろしくないのを聞いていたので(特に声優)、どうかと思っていたのですが、声優に関してはそんなに酷くなかったかな。旨くもないけど。大杉蓮が出ていたりします。

 ただ、肝心の映像とストーリーがイマイチ。2Dは既存のセルアニメ的な表現なのに、3Dはリアル系の質感重視の表現なので、どうにもこうにも噛み合ってませんね。片方だけ観るとそれなりにレベル高いのに。

 ストーリーも教科書通りの展開。というか、途中はしょりすぎ。アギトが城に乗り込むシーンは結構期待してのに、跳躍一発1カットで中枢までジャンプしちゃうんだもんなぁ。せっかくの見せ場がなぁ。

 脇役の人たちも(ハジャンとかジェシカとか)、もう少しエピソードを入れてキャラを膨らませればよかったのに。魅力的な空気は持っているのに、もったいない。全体的に人間描写不足ですな。世界観や設定も、この映画ならではの物がないのはちょっと辛い。

 見せ場はハジャンの空中パンチと、トゥーラが最後にはじけて笑うところかなぁ。もうちょっとダイナミックな演出が欲しかった。それがアニメの醍醐味だと思っているので。

 まぁそんな感じで個人的にあまりおすすめはしませんが、アニメの表現に興味がある人は、いろいろと興味深いと思うので、観てもいいかも。

 丁寧に頑張って作っているのはわかるけど、それで過去の作品の後追いしてもしょうがないよね。「厳窟王」みたいなぶっ飛んだ表現の作品を期待します。オリジナル作品を作るところには頑張って欲しいんですけどね....